夜間航行時における留意事項

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1.自船周囲の状況把握

夜間航行においては、昼間に比べ、目視による自船周囲の状況把握や危険事象の迅速な察知が困難になることなどから、見張りを厳重に行うなど、より慎重な操船が求められています。

2.
自船現在位置の把握

小型プレジャー・ボート運航時の自船現在位置の把握は、通常、航行ルート上から視認できる顕著な物標を利用したり、自船の針路、速力及び当該物標からの既航走時間により、当該物標からの略方位・距離(略位置)を感覚的に認識する方法で行われます。しかし、夜間においては、物標の認識や自船の速力の把握(下記注参照)が困難になる傾向があります。なお、最近においては、小型プレジャー・ボートであっても、GPS受信表示装置を装備するものがありますが、自船現在位置の把握等に非常に有効です。

注:プレジャー・ボート等の小型の船舶を操船する際は、海面が後方に流れるスピード、向い風の強さ、エンジン音の大きさ、船体の振動や上下・左右方向の揺れ加速度などにより、自船がどの程度の速力で航行しているのかについて感覚的に認識することも可能です。

3.
航行速力

夜間航行においては、昼間に比べ、目視による自船周囲の状況把握や危険事象の迅速な察知が困難となることなどから、時間的余裕を持って状況把握ができるよう、また、察知した危険事象に対し時間的余裕を持って対処できるよう、低速で航行するなどより慎重な操船が求められています。

4.
操縦者の体調管理

「船舶職員及び小型船舶操縦者法」第23条の36では、小型船舶操縦者の遵守事項として、小型船舶操縦者は、飲酒、薬物の影響その他の理由により正常な操縦ができないおそれがある状態で小型船舶を操縦し、又は当該状態の者に小型船舶を操縦させてはならない旨規定しています。

5.背景光の影響

夜間においては、船舶の進航方向の陸岸上に、街路灯、建造物照明、夜間広告版等がある場合には、当該照明を背景として、その手前の比較的暗い海上部にある障害物、航行船舶、灯標等の存在については、一瞥しただけでは視認することが困難な状況となります。特に、小型プレジャー・ボートにあっては、操船者の眼高が低いので、この影響が顕著になります。 従って、そのような環境で船舶を操船する場合には、背景光の影響に十分注意する必要があります。